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舞台設定はアニメのとおり、ロボットが実用化されて久しい、アンドロイドが実用化されて間もない未来。
あまりに精巧にできているアンドロイドは人間と区別がつかず、そのためか頭にリングをつけなくてはなりません。
人間とアンドロイドを別つのは主従関係だけであり、アンドロイドは所持者の命令に絶対服従しなければなりません。
物語の中ではアンドロイドは道具のとしてぞんざいな扱いをするもの。
アンドロイドを人間視し愛情を傾けるもの。
そんな所持者達のアンドロイドは淡々と機械的に命令を遂行します。
ですが、もしアンドロイドが感情を曝け出す場所、人間と区別するためのリングを外せる場所があるのだとしたら。
喫茶店 イブの時間。
人間とアンドロイドが区別なくいられる場所。
この喫茶店にいる人たちはアンドロイドか人間かわからない。
その場所ではアンドロイドだって笑ったり、悲しんだりする。
アンドロイド達の日常での無機質な表情、反応と喫茶店での人間味あふれた表情、行動のギャップは衝撃です。
喫茶店でのアンドロイドと人間の和やかなムードも、日常に戻れば失われてしまうと考えるとさびしく感じてしまいます。
そんな暖かい感情と冷たい感情が表裏一体になったような。
おかしくもあり、ほんの少しだけ悲しくもある物語です。